10月30日(日)に名古屋で開催される、日本FP協会愛知支部さん主催のFPフォーラムで講演を行います。事前申し込みは必要ですが、どなたでも無料でご参加いただけるセミナーなので、ご都合がよろしければ是非足をお運びください。

お申し込みは、FP協会愛知支部さんのサイトからお願いいたします。

なお、この時期は「FPの日」と称して、全国の都道府県でFP協会主催のセミナーや相談会が行われますので、ご自身の地域のイベントも是非ご確認ください。

さて、先日資料の整理をしていた時に、ある媒体で実施された「自分の寿命を知りたい?」というアンケートが目に付きました。

この質問に対する結果は、「はい」が48%で「いいえ」が52%。ほぼ拮抗です。
ちなみに、どちらの回答においても理由の1位が「その方が人生を有意義にできる」だったことは興味深いものでした。

◆長寿社会で考えるべきこと

厚生労働省が発表した2015年の日本人の平均寿命は女性87.05歳、男性80.79歳。世界の国々との比較において、女性が2位で男性が4位の長寿国となっています。
個人差が大きいものの、およそ100年前の日本の平均寿命が男女ともに44歳ぐらいだった事実から考えると、生まれてから亡くなるまでの期間は2倍近くになっているわけです。

それは同時に、医療や介護問題の広がりともつながっています。

実際に日本の医療費は増え続けており、2015年度の医療費総額は41.5兆円。13年連続で増加しています。
この41.5兆円というのは、医療機関に支払われた総額なので、「健康保険制度からの給付」+「患者の個人負担」+「公費」による医療費などの合計です。ただし、不妊治療や先進医療にかかる医療費は含まれていません。

財政状況が健全とはいえない日本において、こうした高額の医療費を負担し続けることは困難ですから、高齢者医療に関しては、患者負担を増加する方向で検討が進められています。
FP的に言うと、老後資金は人生の三大資金(教育、住宅、老後)の1つですから、まずは生活に困らないだけのお金の準備を意識する場面ですが、それ以上に健康面の維持は重要な課題です。
いわば、お金の健康と身体の健康を同時に考えることが必要なのでしょう。

◆生きがいと長寿

そしてもう一つ大切なのは、心の健康と言われています。

3年ほど前に出版された「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」という書籍の中で、

<お金のあるなしは、その人が幸福であることと直接的に関係ない。幸福とは、期待と実体が一致した状態だ。 「心を満たすお金」だけでなく「心をコントロールする意思」との両方がそろって、初めて人は幸せになれる。>

という記述があります。

お金の問題や気持ちの問題は、人によって価値観が大きく違うでしょうから、こうした記述に共感できるかどうかは人それぞれです。
ただ、一般的に仕事を引退している可能性が高い時期を過ぎた時、どういう状態であることが自分にとっての幸せなのかを考えておくことは大事なのかもしれません。

以前、相続に関する相談を多く受けていた時期には、80~90代の親御さんが亡くなったことで財産を引き継ぐこととなった60代の方と多く接してきました。その中には、経済的な面での不安は感じていないものの、健康面や人とのつながりの面で不安をお持ちの方が多くいらっしゃいました。
ライフプランの作成は、決して経済面の準備だけのために行うものではないことを実感したものです。

◆自分の寿命を計算するツール

もうずいぶん前に放映された「世界一受けたい授業」の中で、寿命計算方法なるものが紹介されたことがあります。
こちらのサイトで実際の計算ができるものですが、住んでいる地域の状況や生活習慣などによって自分の寿命が何歳であるかが出せるというもの。どういう要素が長寿につながり、どういう要素が長寿を妨げるのかもわかり、なかなか興味深いものです。

ちなみに私は92歳となりました。

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